2004年10月2日(土)アステールプラザ大ホール


  暗くなると激しい曲が流れた。まるで車がエンジンをかけて今にも発車しそうなような雰囲気の曲!!そして、サポートメンバーが定位置に付くと、ギター田川さん、キーボード山根さんが会場に現れて最初の曲が鳴った。山根さん側から青いジーンズに紺色のスタジャンの下には黒のシャツに首にはクロスのネックレスをしたヴォーカル池森さんが登場した。メンバーは両手を上に上げて手拍子。最初の曲は『明日へのOFF ROAD』池森さんが満足そうな表情で(砂漠のようなところで…)と歌い始めた。会場内は手拍子をする。今日のサポートメンバーはベースの宮野さん、ドラムスのHIDEさんのみ。男ばかりのライブメンバ―となった。田川さんの服装は、黒の柄のタンクトップに黒の革パンツ、山根さんは茶色のスーツに白のシャツを着ていた。サポートメンバーも含めドライブにいきそうな格好の衣装をしていた。ノリの良い曲から馴染みの深い『瞳そらさないで』のイントロが始まった。ここでもメンバーは両手を上げて手拍子。会場内もそれを真似する。やはり何度も演奏している曲だから会場内も今までの振り付けを行っていた。ステージのバックには演奏ごとに映像が変わっていった。次に『果てない世界へ』(ヘイ)と言うところでは片手を上へかざしてジャンプをする池森さん。会場内も真似をする。田川さんはカッコ良くギターを演奏する。山根さんもその2人を見て息を合わす。最初からノリの良い曲が続いた。

 「DEEN LIVE JOY Break9。ROAD CRUISIN`へようこそ!!」と池森さんが会場に挨拶をする。それに答えて会場内も拍手とメンバーを呼ぶ声がする。「25日からツアーが始まりましたが、広島公演はDEENギター巨匠田川伸治の故郷であります」池森さんが紹介をすると、田川さんが「久しぶりに広島に帰ってきました」会場は「お帰り〜」と声が飛ぶ。「僕たちはこの夏に始めてリリースしたアルバムを引き下げてのツアーを行いました。ドライブをイメージさせているので、今日はみなさんを約2時間のドライブへ連れていこうと思います。しっかりシートベルトを締めてくださいね」と池森さんが言うと、「スートベルト???」と早くも山根さんがボケをつっこむ。会場内爆笑。「これから南の方へ進めていきたいと思います。えっと、何処でしたっけ?巨匠?」池森さんが田川さんに聞く。「宇品へ行ってみましょう(笑)」会場からはあまり拍手が少なかった。「あれ?宇品って知らないのではないかな?」と田川さんが聞く。「僕も宇品には行ったことがないですけど(笑)次の曲にいきたいと思います。『南の風』」と池森さんが言う。『南の風』の演奏が始まった。リゾート気分な曲調なので、宇品よりも海外の地方へ飛び出したような感覚だった。そして、『ROUTE466』の演奏が始まる。最後の演奏は長めにしていた。会場が暗くなると、メンバーを呼ぶ声がした。

 スポットライトが池森さんに当てられると拍手。池森さんが「どうもありがとう。只今、信号待ち状態です(笑)」会場爆笑。「ここで、ライブを行うことができたのは多くのスタッフのお陰です。DEENオールスタッフと地元スタッフに感謝!!」メンバーが会場内に拍手をすると、会場内は拍手喝采になる。「ドライブをしているので、景色を変えようと思って後ろの背景が曲によって変化していることになります。僕たち、なんか夏のイメージが強いとみなさん思われていますが、夏にリリースしたことが少ないのですよ。夏に活動をしていない。だから今回は夏にアルバムをリリースしました。広島のみなさんはもう聴きましたか???」と池森さんが聞くと、会場拍手喝采。みんな聴いていると納得した表情のメンバー。野外ライブの話をするが、日にちを間違えていた。「それでは、今度はバラードの曲を聴いてください」と池森さんが言う。照明が落とされ青の照明だけになると、バイオリンの音がする壮大なバラード『OCEAN』が始まった。とても感動した。演奏が終わると、ステージが暗くなりメンバーは消えていった。会場はメンバーを呼ぶ。

  ギターを持った山根さんがステージ中央に登場した。バックにはドラムスとベースのみ。これから山根さんのソロが始まった。夏らしいドライブに合う曲をギターを弾きながら歌う山根さんだった。最後に「Thank you〜」と言ってステージから消えると、会場内はさっと椅子に座った。ステージでは次の準備が進められる。


  照明がメンバーだけを照らした。何処かで聴いたことのある懐かしい曲が演奏された。(そっと今、火を灯そう…)と『JUST ONE』のアコースティックバージョンが演奏された。今回は山根さんが自分のアコーディオンで演奏を始める。途中でマイクとの距離が合わなかったのか、席を立って直す姿があった。田川さんはアコースティックギターを持ち、コーラスを入れる。「どうもありがとう」池森さんが言うと、喉を潤すためペットボトルの水を飲むと、近くに山根さんのがなかったので自分で取りに行く姿を見た池森さんは、「リーダーどうしたの?大丈夫?」「いや、秀ちゃんの水があって僕の水が無かったから取りに行ったのですよ」と山根さんが池森さんに言う。「恒例のアコースティックコーナーが始まりました。先ほどの曲は『JUST ONE』をアコースティックバージョンで演奏してみました。リーダーが自分のアコーディオンで演奏しました」会場拍手。

 「ここでメンバー紹介をします。DEENギター巨匠田川伸治!!」池森さんが田川さんのほうを向いて紹介をすると、田川さんは何かの曲を歌っていた。会場爆笑。「僕は出身が広島なのですけど、いつも広島に帰ると新鮮で、観光気分になります。街が変わっていったりするので。僕は小学生までしか市内に居なかったので、あまり市内のこととか分からないのですよ。バイパスができているじゃないでいすか?段原に」会場?の顔をする。「あれ、分からないかな?今は山に穴が出来ているじゃないですか?」「トンネルですね」と池森さん補足。「分からないことは、みんな地元の人ではないのですか?じゃぁ、広島出身の人?」と池森さんが会場に聞く。いつものライブより広島出身の人は少ないように思えた。「ああ、広島の人は少ないのですね」と田川さん納得。恒例の何処から来たのか?の質問が始まる。「僕たちは昨日、東京から飛行機で空港まで来て車で一時間の場所にあるホテルに直行しました。着いたのは夜でしたね。他のメンバーはお好み焼きを食べに行ったらしいですが、僕はホテルで珍しく残っていました。野球中継を一人でブツブツ言いながらTVを見てましたし、イチローが最多安打を達成したみたいですね!!」と熱く語る田川さん。

 「それでは、時間があまりないので次にDEENリーダー、キーボード山根公路!!」と池森さんが紹介をする。
会場に手を振る山根さん。「ホテルで僕は田川くんの隣りの部屋だったのですけど、田川くんが「マジすごい…」と泣いている声が聞こえたのですよ。感動していたのですね」と山根さんが田川さんに聞く。「何それ?二人のネタ?」と池森さんが仲間に入れて欲しそうな声で言う。「今回は会場で物を売っているじゃないですか」「物?(笑)」池森さんが笑うと会場も爆笑。「ツアーグッツね。あれは物販というのですよ。この業界では。みなさん覚えてください物販と」と池森さんが説明をする。「そう、物販の中に初めて食べ物を出したのです。まんじゅうと漬け物。前回の市原公演ではおまんじゅうが売り切れだったそうですけど、広島はまだおまんじゅうがあるそうです。僕もおまんじゅうを食べましたが、おいしかったですよ」と山根さんがおもしろくセールをすると会場は大爆笑していた。「おいしいので食べてみてください。あときゅうりとゴボウの漬け物もおいしかったですよ。キュウリが新鮮でね」とまたセールを始める。「DEENキーボード山根公路でした」池森さんが言うと拍手。

 「僕たちからみなさんに重要なお知らせがいくつかあります。一つに12月のいつになるか決まっていませんが新曲を出します。タイトルは『愛の鐘が世界に響きますように…』バラードです」と池森さん。「えっ?日にちは決まっていなかったっけ?」とまたボケる山根さん。「まだですよ(笑)日にちが決まっていませんが、12月中にリリースします。そして同日にこの前行った野外ライブの映像をDVD化になることが決定しました」会場拍手。「ライブの映像プラス、OFFのショット。それに2002年でしたっけ?『翼を風に乗せて』?」また田川さんに聞く池森さん、が田川さんは納得していない表情。「まぁ、2002年だったと思いますが、それからのシングルのプロモも一緒に入ってきます。そして、みなさんの好評のお陰で追加公演が決定しました。11月17日中野サンプラザで行います。みなさん、ぜひ遊びに来てください。DEENヴォーカル池森秀一でした」会場からは池森さんを呼ぶ声がする。「えっと、何か言い忘れたことはないですか?」と池森さんは山根さんと田川さんに聞く。田川さんがマイクを取って、「そう、100円均一のダイソーって広島が本拠地じゃなないですか?」「本社ね」池森さん。「僕たちもたまにはダイソーに行きますけど」「たまに?俺は良く行くよ」と池森さん。「僕も良く行きます」と2人は言うが、一人山根さんだけ「俺はあんまり行かないよ」と言い切る。「うわぁ、裕福な生活しているんだ」と池森さんが言う。「僕はね、ホテルに行くとタオルを使わず持って帰ろうとしているんですけど、いつも忘れてダイソーに行って身体をこするタオルを買いにいきます」と田川さん。

 池森さんが「それでは、次に演奏する曲は10年ぶりになります。アコースティックバージョンで聴いてください」
『いつか僕の腕の中で』が始まった。山根さんはアコギに持ち替えた。ステージの背景は海辺を思い浮かべるような雰囲気だった。演奏が終わるとステージは真っ暗になり、準備が進められた。


  スポットライトは固定されたギターを当てている。暗闇からそっと田川さんが出てきて、そのギターを演奏する。田川さんのソロが始まった。この曲はアルバム『GROVAL GLOOV』に収録されている『EMOCION』『DESTION』手拍子で、途中から薔薇の造花を口に加えて演奏する田川さん。その薔薇は一番前の席に投げられた。演奏し終えた田川さんは両手を上げると、ステージが暗くなった。


  サポートメンバーと山根さんと田川さんが定位置に着くと、ダンスミュージックである『ミラクル ボーイ!』のイントロが始まった。山根さん側から衣装を山根さんのスーツの色と同じものに、黒のカッターシャツにクロスのネックレスをつけた池森さんが笑顔で登場をする。(混ぜて勝負を急ぐ年でもないし…)の次に田川さんが両手を指さし「フー」と言うと会場も真似をする。サビの手拍子は池森さんが見本を見せると会場も真似をする。「後半行きまーす」と池森さんが言うと、『Memories』山根さんはキーボードを手にとって会場の中央に寄る。次に『Good Good Time!!』の演奏が始まる。最高の盛り上がりとなった。(フーフー)と言うところでは、池森さんが真似を会場に教える。そして田川さんのギターソロの時にギターを片手に持って高く上げ、その後下に下ろしてギターをその場に置く。田川さんはギターを持ち演奏の続きが始まった。『Rock my heart』急に池森さんが山根さんのキーボードに触るとキーボードを演奏していく。山根さんはアコギを持ってくる。途中まで演奏すると、やはりヴォーカルは池森さんだった。振り付けは前回のライブと同様だった。曲の締めも池森さんがキーボードを叩いていた。さらに、『We can change the world』バックコーラスの「各地方で」は田川さんがおもしろく言う。池森さんは笑う。今度は「ビックニュース」の台詞をおもしろく言う山根さん。おもしろい曲となった。間奏のところで、「ベース!!宮野和也」と池森さんが紹介。「ドラムス!!HIDE」と池森さんが紹介すると激しくドラムを叩く。そして演奏はまた再開された。

 スポットライトが池森さんに当てられると、「どうもありがとう。それでは最後の曲になりました。聴いてください」と池森さんが言う。『夢であるように』が演奏された。これも壮大なバラード、感動があった。ライトは青に照らされ、会場もバラードを聴き入る様子だった。演奏が終わると一礼をして手振るメンバーがステージから去ると、スグに会場は「アンコール、アンコール」とアンコールの声が響く。だんだんと「アンコール」の声が大きくなるに連れてまとまっていく。


  ステージが明るくなると、サポートメンバーを始め衣装替えをしたメンバーが登場する。HIDEさんは水色のTシャツ。田川さんはベージュの7分袖。山根さんは黒のカッターシャツだけとなった。『レールのない空へ』が演奏され始めると、マイクを片手に『レールのない空へ』の衣装を着た池森さんが登場をする。そして最新シングル『STRONG SOUL』が演奏された。ステージからスタンドマイクが池森さんの手に投げられると、水置き場に用意していたツアーグッツにもあるステージタオルを持って、両手を仰ぐ池森さん。これも力強く、盛り上がりの良い曲となった。会場内もとても盛り上がった。演奏が終わると、少しシーズンは早いがクリスマスに相応しい曲、鈴の音色が綺麗な『さよなら』が演奏された。演奏が終わるに連れて、ドラムのHIDEさんはステージから消え、次にベースの宮野さんがステージから消えていった。長く演奏が続き終えると、スポットライトが池森さんに当たられると、「どうも、ありがとう」会場は拍手喝采でなかなか止まらない。メンバーも満足そうな顔をする。「それでは今日の最後の曲となりました。3人で演奏するので聴いてください」と池森さんが言う。アコギを手に持った田川さんは池森さんの傍の椅子に座り、山根さんはキーボードの傍に座る。景色は夕暮れになっていた。『歌に願いを〜SONG FOR YOU〜』とても心温まる演奏でライブは終了した。

 BGMで『OCEAN』が流れると、「DEENギター巨匠田川伸治!!」と池森さんが紹介をすると、恒例のピックサービスをする田川さん。「また広島に来ます!!今日はありがとうございました!!」と田川さん。田川さんを呼ぶ声が聞こえる。「そして、DEENリーダー、キーボード山根公路!!」両手を振ると笑顔で、「今日はありがとうございました!!」と山根さん。山根さんを呼ぶ声が会場内で響く。「12月にリリースするシングルはマシシシングルのようになると思います。そして山根っち計画もぼちぼち進行してまず。楽しみにしておいてください」会場内拍手喝采。「また会いましょう。DEENヴォーカル池森秀一でした」と3人で手をつないで礼をするメンバー。会場もメンバーの名前を呼ぶ声が響く。手を振りながらステージから去っていくメンバー。すると「アンコール、アンコール」とWアンコールが喝采されたが、今日の公演は全て終了しましたと放送されてしまった。

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