2007年9月28日(金)岡山県立美術館小ホール


  ステージには椅子が3つ並び周辺にはギターがいくつか置いてあった。開演時間になると、会場が薄暗くなり、ステージの壁にビデオカメラで撮影された映像が映しだされる。
《ビデオ》
池森さんがマイクを持ち「岡山のみなさん、こんばんは。DEENヴォーカル池森秀一です」と自己紹介。田川さんも「ギターの田川伸治です」山根さんも「キーボードの山根公路です」と自己紹介。「僕たちはここ、後楽園に来ています。後楽園と言えば日本三大庭園の一つですね、リーダー?」池森さんが隣りの山根さんに問いかける。「そうですね、石川県の兼六園。茨城県の偕楽園、岡山県の後楽園ですね」山根さん「ごらんください、この景色。とても素晴らしいです。あのお城はもしかして?」池森さん。「岡山城です」田川さん。「庭があっていいですね。あそこでは何かの撮影をしていますね」池森さんが指差す方向に何やら撮影風景があった。カメラがメンバーたちの方を向くと、山根さんが危うく池に転落しそうになる。「大丈夫?リーダー?」池森さん「大丈夫」山根さん「これが自宅だったらすごいよね」池森さん「そうですよ〜だって維持費がかかりそう。しかも家があんなに遠いし。俺んち家が遠いけどって」田川さん「大変そうだよね、さあ今日の流れを巨匠から言ってもらいましょう」と池森さんは田川さんにマイクを向け、田川さんは本日の流れを説明する。「それでは、岡山のみなさん会場でお会いしましょう」と池森さんが締めくくる

《ライブ&トーク》
会場は拍手がおき、左から手を振りながら田川さん、山根さんが着席する。池森さんも手を振りながら中央に座る。今日の衣装は和歌山公演と同じだった。田川さんの合図で田川さんのギター、山根さんのキーボードが奏でる。「こんな場所で君に会うなんて〜」と池森さんは切なく会場に歌声を披露する『ONE DAY』が始まった。会場は着席をし、じっくりとDEENの生演奏を聴く。曲が終わると池森さんは「岡山のみなさん、こんばんは!! DEEN UNPLUGGED TOUR 2007 〜47都道府県でLIVE,TALK & HighTouch!〜へようこそ。DEENヴォーカル池森秀一です」と会場に挨拶をする。続いて山根さん、田川さんも自己紹介をする。池森さんはステージと会場を見渡し、「ここはすごいね」と言う。「先ほどのビデオは後楽園で撮影しましたが、岡山のみなさんは後楽園には行ったことがありますよね?行ったことがある人?」池森さんが会場に聞くと大多数の人が手を挙げる。「けっこういるね〜。やっぱ岡山だからか。岡山っていつもは倉敷でライブをやるんですが、今回初めて岡山市で行います」池森さん。会場拍手。「僕らこれまでシングル二十数枚、アルバム十数枚・・・もう数枚って言うほど何枚出したのか分からなくなるくらいなので、今回はちゃんと紙に書いてきました。えっと・・・」池森さんはネタ帳を見るので会場が笑う。「先ほどの曲は1998年12月リリースのアルバム『The DAY』の中から『ONE DAY』を演奏しました。続きまして、2000年9月にリリースしたクラシックスシリーズ第2弾セピアの中に収録しているこの曲のボサノババージョンを聴いてください。当時はアニメのドラゴンボールGTのエンディングテーマ曲になりました」池森さんが説明する『ひとりじゃない』ボサノババージョンが始まる。曲が終わるとメンバーは礼をする。「ありがとうございます。『ひとりじゃない』ボサノババージョンでした」と池森さんは言う。会場拍手喝采。「今回初めて動くDEEN」池森さんが説明する隣りで田川さんが走る真似をするので会場笑う。池森さんも笑いながら「歌うDEENを見るという方?」池森さんが会場に聞くと数人だけが手を挙げた。「そんな遠慮しなくて手を挙げないでくださいね」田川さんは前方の女性に言う。「少ないね」山根さん。「他の公演が多かったのにね、特に関西とか、ありがとうございます。けっこう前から倉敷のライブに来てたんでしょうね」池森さんは言い、メンバー納得。「みなさんにお知らせがあります。来年3月10日にDEENは15歳を迎えます」池森さんは言うと拍手喝采。「そして、15年目に日本武道館で1日だけのライブを行います。日にちはまだ未定ですが、ぜひみなさんと一緒にライブを行いたいと思います。それでは、僕たちとみなさんはこの曲から始まりました。聴いてください」池森さんは言うと田川さんの合図でアコースティックギターが奏で、デビュー曲『このまま君だけを奪い去りたい』が始まる。美術館ホールで池森さんの歌声が遠くまで透き通っていく。終わると会場拍手。「『このまま君だけを奪い去りたいでした』え〜巨匠の隣りにある物を紹介したいと思います」池森さんが言うと機械を指すように田川さんお気に入りの指差し棒で指す。会場笑う。「巨匠、その棒重宝してるよね」池森さん。「はい、重宝しています」田川さん。「じゃぁ、巨匠説明お願いします」池森さん。「はい、この機械はリズムボックスと言いまして。製造が1970年代ではないでしょうか。このネジでリズムを調節しています。今は次の曲にセットしているので。音の大きさは左足で踏んでやっています」田川さんは自分の左足を指さし棒で指す。「実際やってみるとこういう風に・・・」田川さんが踏むと音が大きくなったり小さくなったりする。それを繰り返すのでリズムにのって踊る田川さん。その隣りで池森さん、山根さんも踊る。会場大爆笑。「変なおじさんじゃないか」池森さんが笑いながら言う。「まぁ、こんな感じでやる機械です」田川さん。「それでは、次にポカリスエットのCMソングになったこの曲の2007年バージョンで聴いてください。巨匠がアレンジをしたので、トロピカルな感じになっています」池森さんは言うと田川さんの合図で『瞳そらさないで』2007が披露された。会場は手拍子で盛り上げる。「僕たちは今日で?」池森さんが田川さんに聞く。「33本目」田川さん。「33本目になりますが、最後の10月21日沖縄までのこの道のりをツアーに参加できなかった人のために“Smile Blue”ブログをつくりましたが、知らないっていう人?」池森さんが会場に聞くと少数だけ手を挙げた。「へぇ〜」山根さん。「ありがとうございます。ほとんどの方がブログを見てるわけですね。みなさんもこのブログではサポーターとして書き込みができるようになっています。その中から1つだけ質問を読みたいと思います。じゃぁ山田くん」池森さんはステージからスタッフを呼ぶ。スタッフが池森さんに紙と携帯を渡す。「あっつ、山田くんは岡山が出身です」池森さんが会場に言うと会場は「へぇ〜」と言う。じっと質問を読む池森さん。「あっつ、これはリーダーに読んでもらったら面白いからリーダー読んでください」池森さんは山根さんに紙を渡す。「僕がじゃぁ、読みます。僕これ初めて見ますよ。えっと・・・」山根さん「あっつ、名前言いますけど恥ずかしかったら手を挙げなくていいですからね」池森さんは言う。「はい、名前ジュンコさんからの質問です。ジュンコさん居ますか?」山根さんが言うと中央の女性が手を挙げる。「恥ずかしくなかったわけですね」田川さん。「“DEENのみなさんに質問というか相談があります。私は今年結婚しました。”おめでとうございます」山根さん。「おめでとうございます」池森さんと田川さんも言い、会場拍手。「“現在私は子どもを授かりましたが、男の子だったらどうしてもつけたい名前があります”」山根さんが読む隣りで池森さんは「えっつ?今妊娠中ってことですか?」「はい」と女性は答える。「何ヶ月?」池森さん。「5ヶ月です」女性が答える。「おめでたいですね、おめでとうございます」メンバーは言うと会場拍手。「“名前はコウジとつけたいのですが、旦那が山根さんにやきもちを焼いて反対しています。この前玄関に蜘蛛がいると旦那は箒を持って蜘蛛を退治して「どうか?参ったか?コウジ!!」って言ってました”」山根さんは苦笑いしながら言う。池森さん、田川さん、会場爆笑。「参ったか?コウジ!!って」池森さんが真似をするので会場大爆笑。女性も「はい」と言う。「相当、やきもち焼いているんだねご主人」池森さん。「“どうしても名前をつけたいのでいい案を教えてください”もう性別分かるんですか?」山根さんが女性に聞く。「まだです・・・」女性。「最近はすごいよね。お腹にいる時に性別が分かるから」池森さんが関心して言う。「どうです?リーダー?」池森さんが山根さんに問う。「えっつ、難しいなぁ。だってけっこう責任あることじゃないですか。別にねぇ俺と不倫するわけじゃないから・・・」山根さんの発言に池森さんと田川さん、会場大爆笑。「じゃぁご主人に漢字の画数で説得するとか?漢字ってやっぱり山根さんの漢字を使うんですか?」田川さんが女性に聞く。「山根さんの漢字です」女性。「コウジっていい名前だよね」山根さんは言う。「山根さんの漢字ってどういう意味なんですか?」田川さんが山根さんに問う。「これは俺の親父さんが公って公のことだから路の真ん中をいつも歩いているようにってつけたわけです。でも現実は端っこですが」山根さんが言うと会場爆笑。「難しいよね。よくご主人と相談なさってください」池森さん。「今日はご主人はここに来るんですか?」山根さんは女性に聞くと、女性は首を振る。「じゃぁ、いっぱい悪いこと言ってもいいんだ」山根さんはそう言うので会場爆笑。「今日は誰と?お母さんと?」田川さんは女性に聞くと、女性は「はい」と言う。「じゃぁ、お母様の方からご主人に「コウジの名前はいいからそうしなさい」と言ってください」田川さん。「それがいいね」池森さん。「いやぁ〜コウジの名前はいいと思いますよ。本当に。でも俺と不倫するわけじゃないからいいんじゃないですか」山根さんは笑うので会場大爆笑。「ここで先月リリースしました『Smile Blue』の47都道府県バージョンの着うたが配信されています。今日は岡山バージョンがあるので聴いてください」池森さんはスライド式の携帯をマイクに近づける。音がなると合わせて田川さんが踊る。会場大爆笑。「こんな感じです。1ダウンロード105円になっています。それでは、ソロコーナーに移りたいと思います。じゃぁリーダー真ん中に」池森さんは山根さんと位置を交代する。
「僕のソロコーナーがきました。僕はファンクラブNEEDで会員限定のCDをリリースしました。NEED会員の方って何人います?」山根さんは会場に聞くと多数の人が手を挙げる。けっこういるね〜」田川さん。「この先を聞くのはどうしようかな・・・」山根さんが躊躇うので池森さんは「聞いたら?」山根さんは「その中で僕のCDを持っている人は手を下げないでください」数人が手を挙げる。「まぁまぁだね。東北で聞くと皆さっと手を下げて・・・何度聞いても同じだから仕舞には快感になりましたけど」山根さん苦笑い。「ついでにリーダー、今日は平日だから県外の人はいるのかな?」池森さんが言う。「じゃぁ、県外から来た人は手を挙げてください」山根さんが会場に聞くと少数が手を挙げる。2列目に居た人に池森さんが「ちなみにどちらから?」「広島です!!」と言う「もしかして昨日の公演に来てた?」池森さん「はい!!行きました!!」と言う。山根さんもビックリした表情で納得。その他には静岡や東京や岐阜や愛媛から来た人が居た。「そのCDの中からこの曲を聴いてください『夏の終わりのひとりごと』」田川さんの方を見ると、手に赤い物が。「田川くんそれって何?」山根さんが田川さんに聞く。「あっつこれ「キューピーちゃんです」」と田川さんは声を高くして言うので会場大爆笑。「キューピーちゃんってそんな声出すの?」山根さん。「知らないけど。これはマラカスです。キューピーで可愛いですね」と田川さん。「それでは聴いてください」山根さんが言うと、山根さんの口笛が奏でる。途中で「ちょっと待って」と山根さんは演奏を止める。会場爆笑。池森さん、田川さんは椅子から落ちる真似。「どうしたの?リーダー」池森さんが聞く。「今日の俺の口笛って良くない?」山根さんは自分の口笛に満足していた。「もうそのまま行ってくださいよ」田川さんは言う。「なんでもう一回お願いします。それでは『夏の終わりのひとりごと』」山根さんは言う『夏の終わりのひとりごと』が始まる。池森さんはキーボートを弾き、田川さんはマラカスとお気に入りの指さし棒で音を奏でる。終わると山根さんは「どうもありがとう」会場に手を振り投げキッスをする。会場爆笑しながら「コウジ〜」と言う。「コウジ!!」池森さんが山根さんを指さしながら言う。「山根公路!!」田川さんも山根さんを指さしながら言う。「それではDEENギター巨匠、田川伸治」池森さんは山根さんと席を交代する。
田川さんは「どうも、こんばんは!!」と会場に挨拶。「先週はギターコンピレーションアルバムが発売でした。このアルバムは歌は入っていなくインストルゥメンタルでさまざまなアーティストが参加しています」田川さんが宣伝する。「それで、僕は「Smile Blue」で共演した押尾コータローさんから誘われて参加したわけです。そして11月に遠いですが渋谷でインストアライブを行います。ぜひ来てください。今日はその中の曲じゃなくて、『Smile Blue』の最後にあるインストルゥメンタルの曲・・・。あまり聴かないかもしれませんが」田川さんが言うと「みんな聴くよね。俺はこの曲を聴くと暑さも引いて涼しく感じるよ」池森さん。「音楽が沖縄っぽいですよね」田川さん。「沖縄でPVを撮影したからね」池森さん。「この曲はさまざまな楽器を使っていますが、今回はギターのみで演奏してみたいと思います。それでは『Smile Blue〜Eternal Summer〜』を聴いてください」田川さんはアコースティックギターを持ち、『Smile Blue〜Eternal Summer〜』奏でる。まるでいくつもの楽器を使っているかのようなサウンドだった。終わると拍手喝采。「さすがだね〜田川は。日本に田川しかいないよ。素晴らしい」池森さん関心。山根さんも関心。「そう言えば、俺ら34泊しているんだよね」山根さんが言うと会場は関心する。「まる1ヶ月ちょいだよね」池森さん。「秀ちゃんは34泊分のツンパー持ってきてるんでしょ?」山根さんが笑いながら言う。「なんでツンパーと逆さまに読むんだよ。俺は持ってきてるね」池森さん。「すごいよね。それで毎回捨てるんでしょ」山根さんが言う。「捨てないよ」池森さん。「だったらオークションで売っちゃいなよ」田川さん。池森さん手を振る。会場大爆笑。「リーダーはどうしてるの?」池森さん。「俺はホテルのコインランドリーで洗濯しています。田川くんは?」山根さんが田川さんに聞く。「昨日ホテルの洗面台でこう洗いました」田川さんがジェスチャーをする。「何?洗濯板?」山根さんが言う。会場大爆笑。「このような長いツアーになっています。それでは後半戦に移りたいと思います。山田くん。僕にギターを」池森さんがスタッフを呼ぶ。
「秀ちゃんがギターを持ちました。えっつ?練習してるの?」山根さんが池森さんを見ながら言う。「俺初めて見たよ。プロの人で本番中に練習している人」山根さんが言う
と会場爆笑。「それでは聴いてください。『Memories2007』」池森さんが言うと田川さんの合図で始まり、会場は手拍子で『Memories2007』を聴く。池森さんのギターと田川さんのメロディーラインのギターが激しく奏でる。終わると「それでは、1999年。最近のような気がしますが・・・リーダーがアコーディオンを持ちました。リーダー何か弾いてくださいよ」池森さんが山根さんに頼む。山根さんは桃太郎さんを弾く。会場手拍子。「これぐらいしか弾けないよ」山根さん。「この会場の壁って有田焼だとスタッフが言ってたよ。岡山で有名だからね」池森さんが言うと、1列目の女性が「備前焼です。岡山では有名です」と言う。「備前焼?あれ?スタッフが有田焼と言ったけど」池森さんが首をかしげる。「じゃぁ、このアコーディオンが有田焼だ」山根さんが言うので会場爆笑。「有田焼だったら重すぎるよ」田川さん。「それではこのよい音響で『JUST ONE』を聴いてください」池森さんが言うと、『JUST ONE』が始まる。会場に響き渡るように哀愁漂うアコーディオンの音色とアコーステックギターの音色と池森さんの歌声が会場いっぱいに広がる。「ありがとう。次の曲は1993年にリリースした曲で当時はJリーグが発足しブームとなりましたね。そのJリーグに使われた曲です。今でもこの曲がバックにかかってていい曲だなって思ってます。『翼を広げて』を聴いてください」池森さんは言い、気持ちを込めて『翼を広げて』を歌う。最後は会場を合唱する。会場とメンバーが一つになる。「ありがとう。それでは最後の曲となりました」池森さんが言うと会場が「えっ〜」と叫ぶ。「これが快感になってきた」池森さんは言う。「それでは最後の曲『Smile Blue』を聴いてください。岡山バージョン」池森さんは言うと、笑顔で「岡山へ続くこの道を〜」と歌う。『Smile Blue〜岡山バージョン』はみんな笑顔で手拍子で盛り上げる。終わりの締めに相応しい曲となった。曲が終わると、メンバー深々と礼。拍手喝采。「どうもありがとう。このツアーは僕らを含めて7人で全国を周っています。そしてこのような公演ができたのは、みなさんサポーターのみなさんと地元スタッフ・・・のおかげです。DEEN ALLスタッフ地元スタッフに拍手!!」池森さんが言うと皆で拍手。「今日はどうもありがとうございました!!」池森さんはもう一度言うと、DEENはもう一度礼をしてステージを去った。
ハイタッチの準備までスクリーンには『Smile Blue』 のPVが流れ、一列目からDEENとハイタッチをして今日の公演は終了した。


☆セットリスト☆
1・『ONE DAY』(MC)
2・『ひとりじゃない』 ボサノババージョン (MC)
3・『このまま君だけを奪い去りたい』(MC)
4・『瞳そらさないで』 2007(MC)
* 『夏の終わりのひとりごと』山根ソロ
* 『Smile Blue〜Eternal Summer〜』田川ソロ
5・『Memories』2007(MC)
6・『JUST ONE』(MC)
7・『翼を広げて』(MC)
8・『Smile Blue 岡山』

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