2007年10月7日(日) 米子ベリエ


  ステージには椅子が3つ並び周辺にはギターがいくつか置いてあった。開演時間になると、会場が薄暗くなり、ステージの壁にビデオカメラで撮影された映像が映しだされる。
《ビデオ》
広大な日本海の前で、池森さんがマイクを持ち「鳥取のみなさん、はじめまして。DEENヴォーカル池森秀一です」と自己紹介をする。山根さんも田川さんも自己紹介をする。「僕たちはここ弓ヶ浜に来ています。もうここは地元の人しか知らない穴場の観光スポットとなっています。ご覧ください、この景色。目の前には」池森さんが手を広げる「日本海」田川さんが言う「日本海が広がっています。そしてこの海がとても綺麗でね〜」池森さんが山根さんの方を向く「そうですね。僕たちは7月に沖縄でロケしてきましたけど、沖縄並に綺麗ですよね」山根さん「あそこにテトラポットがあるから、ここは日本海と分かりますが」田川さん「この弓ヶ浜はずっと砂浜が弓のように続いているそうです。そしてこの向こうには鳥取を代表する・・・」池森さん「鳥取砂丘」田川さん「鳥取砂丘が広がっています」池森さん。山根さんは砂浜に歩いていく「僕は鳥取にはライブでもプライベートでも初めてですが、田川はやはり広島出身なのでここには来たことがありますか?」池森さんが田川さんに聞く「はい。小学校時に家族旅行で鳥取には行きました。大山とか。子どもの時は大山なんて分からなかったので富士山だと思っていました」田川さん。山根さんは波に手をつけようとする「リーダーは海が気に入ったようです。「では、今日の流れを巨匠から言ってもらいましょう」と池森さんは田川さんにマイクを向け、田川さんは本日の流れを説明する。「リーダーは今にも海に入りそうな勢いです」池森さんが言うと、本当に山根さんは靴下を脱いで海に入ろうとする「それでは、鳥取のみなさん会場でお会いしましょう」と池森さんが締めくくる

《ライブ&トーク》
会場は拍手がおき、左から手を振りながら田川さん、山根さんが着席する。田川さんの合図で田川さんのギター、山根さんのキーボードが奏でる。「こんな場所で君に会うなんて〜」と池森さんは切なく会場に歌声を披露する『ONE DAY』が始まった。会場は着席をし、じっくりとDEENの生演奏を聴く。曲が終わると池森さんは「鳥取のみなさん、はじめまして!! DEEN UNPLUGGED TOUR 2007 〜47都道府県でLIVE,TALK & HighTouch!〜へようこそ。DEENヴォーカル池森秀一です」と会場に挨拶をする。続いて山根さん、田川さんも自己紹介をする。「先ほどのビデオは弓ヶ浜から撮影でした。僕とリーダーは初めて鳥取に来たので鳥取の観光スポットって大山や鳥取砂丘とかたくさんありますよね」池森さん「鳥取砂丘は米子からちょっと遠いですね」田川さん「鳥取砂丘なんて日本3大砂丘の一つですね。他にはこないだ行った砂丘」池森さんが山根さんに言う「浜松の遠州大砂丘」山根さん「もう一つは?」池森さんが田川さんと山根さんに聞く「もう一つは何だったっけ?」田川さん考える「九十九里浜」山根さんが言う「九十九里浜?本当?」池森さんが山根さんに言う「いやぁ〜場所によって言い方が違うんですよ。確か九十九里浜」山根さんは断言する「まぁ、知っている人は教えてください。先ほどの曲は1998年12月リリースのアルバム『The DAY』の中から『ONE DAY』を演奏しました。続きまして、2000年9月にリリースしたクラシックスシリーズ第2弾セピアの中に収録しているこの曲のボサノババージョンを聴いてください。当時はアニメのドラゴンボールGTのエンディングテーマ曲になりました」池森さんが説明する『ひとりじゃない』ボサノババージョンが始まる。曲が終わるとメンバーは礼をする。「ありがとうございます。『ひとりじゃない』ボサノババージョンでした」と池森さんは言う。会場拍手喝采。「今回初めて動くDEEN、演奏するDEENを見るという方?」池森さんが会場に聞く。少数が手を挙げる。「少ないね〜」山根さん「ほとんどの方がもうDEENを見ていることですね。と言うか連休だから県外の人ばかりではないでしょうか?県外から来た人?」池森さんが会場に聞くと「横浜」と言う女性がいた「昨日来られてた方ですね。他には?上は居ない?」池森さんが聞くと立見席から「茨城から」という女性がいた。「茨城からすごいねぇ〜。どうしてここまで?」池森さんが女性に問う。「茨城が取れなくて、ここが取れたので来ました」女性は言う「あそこは教会だったからね」池森さん「群馬からはるばる鳥取へと」池森さんが間違えるので山根さんが「茨城だよ」と言う「ごめん、茨城でしたね。いやぁ群馬と間違えてしまった」池森さんは笑う。「みなさんにお知らせがあります。来年3月10日にDEENは15歳を迎えます」池森さんは言うと拍手喝采。「そして、15年目に日本武道館で1日だけのライブを行います。日にちはまだ未定ですが、ぜひみなさんと一緒にライブを行いたいと思います。それでは、僕たちとみなさんはこの曲から始まりました。聴いてください」池森さんは言うと田川さんの合図でアコースティックギターが奏で、デビュー曲『このまま君だけを奪い去りたい』が始まる。ライブハウスでも池森さんの歌声が会場いっぱいに響いていく。曲が終わるとメンバーは礼をすると、山根さんがマイクに頭をぶつける「どうしたの?リーダー?大丈夫?」池森さんが言う「いやぁ、この上の照明がちょうど僕の頭に当たって暑いです。まるでパーマ台にいるような」山根さんが言うと会場爆笑「そんなに暑いの?」池森さん「はい。本当・・・天然パーマができそうな勢いで」山根さんが照明を見ながら言う。「いつもはこの後ろにサポートミュージシャンがいるんですが、今回は僕たちだけで音を出すので強力な助っ人を用意しました。それが巨匠の隣りにあるものです」と池森さんは田川さんの方を指差す。田川さんはお気に入りの指差し棒で機械を指すので会場笑う。「その棒はもう5年くらい使っているよね?」池森さん。「はい」田川さん。「では巨匠、リズムボックスの説明を」池森さんが言う「はい、この機械はリズムボックスと言いまして。製造が1970年代ではないでしょうか。このネジでリズムを調節しています。今は次の曲にセットしているので。音の大きさは左足で踏んでやっています」田川さんは自分の左足を指さし棒で指す。「実際やってみるとこういう風に・・・」田川さんが踏むと音が大きくなったり小さくなったりする。それを繰り返すのでリズムにのって踊る池森さんと山根さん。会場大爆笑。「フィルインをすると音が変わるので実際にこうして」と田川さんがボタンを足で踏むとテンポが変わるので、池森さんがドラムを叩いているような素振りを見せる。会場笑う「まぁ、こんな感じでやる機械です」田川さん。。「それでは、次にポカリスエットのCMソングになったこの曲の2007年バージョンで聴いてください。巨匠がアレンジをしたので、トロピカルな感じになっています」池森さんは言う『瞳そらさないで』2007が披露された。手拍子で曲を盛り上げていく。終わるとメンバーは礼をする。会場拍手。「僕たちはこのツアーのために“Smile Blue”ブログをつくりましたが、知らないっていう人?」池森さんが会場に聞くと少数だけ手を挙げた「ほとんどの方が知っているのですね。一応、知らない人のためにDEENで検索したら僕たちの公式HPがあるのでクリックすると上にブルーのバーがあるのでクリックするとジャンプできます。みなさんもこのブログではサポーターとして書き込みができるようになっています。その中から1つだけ質問を読みたいと思います。じゃぁ山田くん」池森さんはステージからスタッフを呼ぶ。スタッフが池森さんに紙と携帯を渡す。「あっつ、名前言いますけど恥ずかしかったら手を挙げなくていいですからね」池森さんは言う。「名前、ケンさん。ケンさんいますか?」池森さんが会場に聞くと前列の男性が手を挙げる。「ありがとうございます。恥ずかしくなかったわけですね」池森さんが微笑む。「質問です。“鳥取に来たらぜひ鬼海老を食べてください”鬼海老って顔が怖いの?」池森さんが男性に尋ねる「顔にとげとげがあるので」男性は答える「そういう意味なんですね。では、“質問です。これまでの公演の中で一番会場が良かったところ、美味しかったもの、良かった景色を教えてください。鳥取はメンバーに気にってもらえるか気になっています”という質問です。一番良かった会場ってここと言っても他が悪かったわけではないですからね、その辺は・・・何処も良かったですから。では巨匠から」池森さんは田川さんに言う「僕は会場では京都です」田川さん「磔磔ね」池森さん「あそこは座布団でやりましたからね。みんな正座で僕たちも正座で」田川さん「美味しかった食べ物は?」池森さん「そうですね。福島の冷麺ですね。これは”美味しいもの”ブログにもUPしていますが、本当に美味しかったです」田川さん「景色は?」池森さん「残念という意味で山形の蔵王。天気がいいと景色が良いみたいですが雨になって。しかもずっと待っていたらだんだんと悪くなる一方だったので。ということで山形にします」田川さん「俺は、会場なら山梨の桜座。あそこは芝居小屋でステージがないから、みなさんと同じ目線ですよ。一番前の方がちょうど僕の前でこんな風に見ていました」と池森さんが見せるので会場笑う。「食べ物は青森のラーメン。本当に美味しかったです。景色は、初日は福井から始まったわけですが東尋坊。本当に断崖絶壁でまさに「火曜サスペンス劇場」の一幕みたいでしたね」池森さん「ピストル持って「来ないで」って」田川さん「そのピストルを崖から落とすとかね。崖が出るドラマってほとんどが東尋坊じゃないかな」池森さん「看板に自殺しないでくださいってありましたよね」田川さん。「じゃぁ、リーダー。落ちを」池森さんが笑いながら山根さんに言う「落ちって。そうですね、質問何でした?」山根さんが池森さんに聞く。会場爆笑「だから良かった会場と美味しかった食べ物と良かった景色です」池森さんは笑いながら言う「そうでしたね、会場なら小樽の北一硝子 北一ホール。あそこは喫茶店?でしたよね」山根さんが池森さんに問う「いやカフェだった」池森さん「喫茶店もカフェも同じじゃない」山根さんが言うので池森さんは苦笑い。会場笑う「とまぁ、喫茶店で公演をやったのですよ。そこで・・・言ってもいい?」山根さんが池森さんを見る「あのこと?」池森さんが山根さんを見る「ほら秀ちゃんは北海道出身で地元に帰ってきたわけで、『海の町・・・』」山根さんが言う「『海の見える街』」池森さん「そう『海の見える街〜indigo days〜』をやったら途中で秀ちゃんが歌えなくなって・・・」山根さんが言うと、会場「ええっつ」と言う。「俺は思いが詰まって歌えなくなったんだなって思ったから小樽にしました」山根さん「いやぁ、ちょうど実家から近いし海にも近かったからいろいろと思い出してね。歌えなくなりました」池森さんは言う「では、美味しかったものは?」池森さんが山根さんに聞く。「どこも美味しかったけど、高松のあのうどんは何でしたか?」山根さんが池森さんに聞くと会場は「るみおばあちゃん」と言う。「いやあ、るみおばあちゃんではないんですよ。そこも良かったけど」山根さん「高松のうどんが美味しかったですね。あと景色は今日が一番良かったです」山根さんは言うと「さすが〜リーダー」と池森さんが言うと拍手が起こる「以上、質問でした。ケンさんありがとうございました」池森さんが言うと、メンバーと会場から拍手が起こる。「ここで先月リリースしました『Smile Blue』の47都道府県バージョンの着うたが配信されています。僕は北海道出身なので北海道バージョンがあるので聴いてください」池森さんの携帯をマイクに近づける。音がなると合わせて田川さんが踊る。会場大爆笑。「こんな感じです。1ダウンロード105円になっています。それでは、ソロコーナーに移りたいと思います。じゃぁリーダー真ん中に」池森さんは山根さんと位置を交代する。スタッフが山根さんの首にハーモニカをつける。
「僕のソロコーナーがきました」山根さんは言う「今日も聞きますが、僕は3年くらい前にCDをリリースしましたじゃぁ、まずNEED会員の方って何人います?」山根さんは会場に聞くと多数の人が手を挙げる。「けっこういるね〜」田川さん。「じゃぁ、その中で僕のCDを持っている人は手を下げないでください」山根さんが言うと、たくさん手が上がる。池森さんは「残った?のこった?」と連発するので会場爆笑。「けっこう多いほうではない」田川さん。「ありがとうございます。東北で聞くと皆さっと手を下げて・・・何度聞いても同じだから仕舞には快感になりましたけど」山根さん苦笑い。「それでは、この曲を聴いてください『夏の終わりのひとりごと』」山根さんが言うと会場から拍手が起こり、口笛を吹きながら山根さんはギターを弾く。山根さんのソロコーナー『夏の終わりのひとりごと』が始まった。隣りで池森さんはキーボード、田川さんはキューピーのマラカスをふる。会場は手拍子をする。曲が終わると拍手がなかなか止まない、落ち着くと山根さんは「ありがとうございます。ではアンコールということで」「アンコールするの?」池森さんが言う「やらないですよ」山根さんが言うと会場から手拍子が起こる。すると山根さんは「掴みかけた〜」とアリスの『チャンピオン』をギターを弾きながら歌う。会場手拍子と爆笑。途中で止めると会場は拍手。「久々にこの曲を歌ったよ」山根さん「ところで、それはいつやるの?」田川さんが聞く「ああつ、忘れてた・・・」山根さんが言うと会場大爆笑「意味ないよ」池森さん「いやぁ、フォークギターにはハーモニカがつきものじゃない?形から入ろうとして」山根さん「面白い。山根公路!!」池森さんが山根さんを指さす「コウジ!!」と田川さんも山根さんを指さしながら言う。会場大爆笑「ホント、リーダーとは10年付き合っていますが面白いです。それでは日本を代表するギターリスト。DEENギター巨匠、田川伸治」池森さんは山根さんと席を交代する。
田川さんは「はい。スタジオです」と会場に挨拶。会場笑う「季節も秋になっていきましたが暑いですね。僕たちは8月からツアーを始めて最初は北から序々に南へと涼しくなると思っていましたが、未だ半袖で過ごしているという。例年こんなことはないですよ」田川さん「本当に暑いよね」池森さん「寒くなると思って何枚か長袖を持ってきましたが、もう着る服がないので袖を切ろうかなって持っています」田川さんが言うと会場笑う「ということで久々になりますが、今年の春にクラシックスシリーズのパステルがリリースしましたがその中で僕が独奏している曲をやります。その前にインフォメーション。先週はギターコンピレーションアルバムが発売でした。このアルバムは歌は入っていなくインストルゥメンタルでさまざまなアーティストが参加しています。それで、僕は『Smile Blue』で共演した押尾コータローさんから誘われて参加したわけです。そして11月に遠いですが渋谷でインストアライブを行います。ぜひ来てください。それでは『夢の蕾』Sorbetto聴いてください」田川さんが言うと会場拍手。田川さんの独奏プレイ『夢の蕾』Sorbettoが始まった。春らしく優しくギターを奏でる田川さん。そのプレイは見事なものだった。終わると田川さんは礼をする。「さすがだね。田川は」池森さん関心をする。会場拍手
「それでは後半戦に移りたいと思います。山田くん。僕にギターを」池森さんがスタッフを呼ぶ。「また秀ちゃんギター弾くの?」山根さんが不安な顔をしながら聞く「弾きます。足りない音があるので。それでは聴いてください。『Memories2007』」池森さんが言うと、田川さんの合図で始まり、会場は手拍子で『Memories2007』を聴く。池森さんのギターと田川さんのメロディーラインのギターが激しく奏でる。会場は手拍子で盛り上げる。曲が終わると池森さんは「2002年にさまざまなアーティストが集まって『和音』というカバーアルバムをリリースしましたが、みなさんは持っていますか?」池森さんが会場に聞くとほとんどが手を挙げる。「ありがとうございます」池森さんは言うと山根さんは「じゃぁ、その中で中古で買った人って」と言う。「何で中古なんだよ」池森さん「そんな人もいるかなって、秀ちゃんは中古屋行かないの?」山根さんが聞く「たまに行くよ。その中で僕たちが書き下ろした曲があります。詞と曲が同時にできた曲です。聴いてください『大きな空 小さな僕』」池森さんが言うと、優しくギターを弾きながら「大きな空よ〜」と会場に歌声を響かせる。『大きな空、小さな僕』を披露する。会場はじっくり聴く終わると会場拍手。「次の曲は1993年にリリースした曲で当時はJリーグが発足しブームとなりましたね。そのJリーグに使われた曲です。今でもこの曲がバックにかかってていい曲だなって思ってます。『翼を広げて』を聴いてください」池森さんは言い、気持ちを込めて『翼を広げて』を歌う。最後は会場を合唱する。会場とメンバーが一つになる。「ありがとう。それでは最後の曲となりました」池森さんが言うと会場が「えっ〜」と叫ぶ。「これが快感になってきた」池森さんは言う。「それでは最後の曲『Smile Blue』を聴いてください。鳥取バージョン」池森さんは言うと、笑顔で「鳥取へ続くこの道を〜」と歌う。『Smile Blue』鳥取バージョンは終わりの締めに相応しい曲となった。曲が終わると、メンバー深々と礼。拍手喝采。「どうもありがとう。このツアーは僕らを含めて7人で全国を周っています。そしてこのような公演ができたのは、みなさんサポーターのみなさんと地元スタッフ・・・のおかげです。DEEN ALLスタッフ地元スタッフに拍手!!」池森さんが言うと皆で拍手。「今日はどうもありがとうございました!!」池森さんは会場に言い、DEENはもう一度礼をしてステージを去った。
ハイタッチの準備までスクリーンには『Smile Blue』 のPVが流れ、DEENとハイタッチをして今日の公演は終了した。


☆セットリスト☆
1・『ONE DAY』(MC)
2・『ひとりじゃない』 ボサノババージョン (MC)
3・『このまま君だけを奪い去りたい』(MC)
4・『瞳そらさないで』 2007(MC)
* 『夏の終わりのひとりごと』山根ソロ
* 『夢の蕾』Sorbetto田川ソロ
5・『Memories』2007(MC)
6・『大きな空、小さな僕』(MC)
7・『翼を広げて』(MC)
8・『Smile Blue 鳥取』

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